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     SL5Y5−7134B−288の詳細耐性報告
                     おそるべき耐性とその特徴 −

1 はじめに
 
 先日報告したとおり,実に恐ろしくなるほどの耐性である。実験はベースクロック126Mの1.5G越えからスタートしたが,すんなり定格で通ってしまった。噂には聞いていたが,πの通りもよく素直である。AステップからBステップとなり,しかもフィリピン製造ということで,いままでもステップUPごとに耐性が伸びていくことはこのサイトでも何度も河童で報告した。また,今までもフィリピン製造の800EB(7052A−256−SL4CD)やPEN3−1.13B(7119A190−SL5PU)などはよい耐性であった。もちろん一番多いのはMALAY製であるが,現在のところは耐性ではフィリピン製が勝っているようである。
 購入時には8個の1.2Gのセレロンがケースにあったが,7134Bは一つであった。他はすべてMALAY製であり,すぐさまケースから箱を取り出してもらい,7134B−288のロットナンバーを確認。お店の人は不思議そうであったが,いやな顔もせずに他の箱も再度確認してくれた。「フィリピン製はもうありませんね」という答えとほぼ同時に「288をください。」と即決してしまった。

2 実験スペック

  パーツ              スペック
  CPU       Tualatin−Celron−SL5Y5−1.20G−7134B288−L2−256−ベース100M
  CPUFAN PEP66U−山洋標準FAN
  マザーボード GA−6OXET
  MEMORY HYUNDAI−133−CL2
  HDD IBM−DLTA307030−ATA100
  VGA Geforce2−MX
  電源 Aopen300W
  OS Windows Me

  パーツ              スペック
  CPU       Tualatin−Celron−SL5Y5−1.20G−7134B288−L2−256−ベース100M
  CPUFAN PEP66U−山洋標準FAN
  マザーボード EP−BX6SE0.31+PL−iP3/T
  MEMORY HYUNDAI−133−CL2
  HDD IBM−DLTA307030−ATA100
  VGA Geforce2−MX
  電源 Aopen300W
  OS Windows Me

 はじめはGA−6OXETを使用した。100Mベース設定なので,PCIが不安である。BIOSUPで1/4が可能のようであるが,UPせずに今回は行った。PCIは最高47MまでUPしていた。この143M起動では49M近くいき,さすがの私も実験をやめた。ST6ならば1/4が可能なので後日実験しようと思う。
 EP−BX6SE0.31ではSL−iP3/Tのゲタをはかせた。どうしてもBXで最高をねらいたかった。結果は,GA−6OXETのようにはいかず,1.875V(実質は1.675V設定〜1.725V)の結線改造で行ったが,BIOS起動段階でNGであった。ねらったのは,1.716M起動だった。どうもフィリピン製はコア電圧UPにシビアな印象をもった。GA−6OXETと同等のコア電圧でもGA−6OXETのほうがすんなり起動する。このゲタの電圧はかなりアバウトな設計のようにも感じる。でも,改造しているのだから,これ以上のことはいえないが。BXで使用できるようになっただけ,本当にありがたいと思っている。
 ST6のコア電圧設定は設定幅が狭いので,VID1とVID2の結線でデフォルト電圧を上げて実験することが必要となる。最高クロックをねらうならば。しかし,虎の子のロットなのでしばらくは改造せずに使用したい,という思いもありとりあえず,以前報告の1.704G起動が最高というになる。

3 耐性実験

ベースクロック コア電圧 I/O電圧 起動クロック WIN起動 PI メモリー設定 その他
  126M 1.475V  3.3V  1.51295G    OK 1分44秒 2−5/7−2−2 ここからスタート
  127M   ↓   ↓ 1.52249G     ↓  計測せず    ↓ まずまず
  130M   ↓   ↓ 1.56068G     ↓ 1分47秒    ↓ よい感触
  134M   ↓   ↓ 1.60840G     ↓ 1分40秒    ↓ 定格起動
  135M 1.500V   ↓ 1.61795G     ↓ 計測せず    ↓ コアUP
  136M 1.525V   ↓ 1.63227G     ↓    ↓    ↓ コアUP続く
  137M 1.550V   ↓ 1.64181G     ↓    ↓    ↓     ↓
  138M   ↓   ↓ 1.65613G     ↓ 1分40秒    ↓     ↓
  139M 1.575V   ↓ 1.66567G     ↓ 1分37秒    ↓     ↓
  140M 1.625V   ↓ 1.67999G     ↓ 1分35秒    ↓ PCI心配
  141M 1.650V   ↓ 1.69431G     ↓ 1分37秒    ↓ もう一歩
  142M 1.675V   ↓ 1.70385G     ↓ 1分37秒    ↓ 目標達成
  143M 1.700V   ↓ 1.716G 砂時計止まる   NG    ↓ PCI−47M

4 考察

 ベースクロック136Mからはコア電圧は細かくUPせざるを得なかった。しかし,142Mでコア電圧1.675Vは常用可能な電圧で満足している。クロックアップ率は1.42でPEN3−1.2Gの1.29を大きく上回った。このロットは高ベースクロックには弱いかもしれない。といって,これ以上のコア電圧UPはPCIが高すぎてBIOSを変えてからの実験が無難と判断した。ただベータ版のF9は不安定なのでまだ先の話だが。これが133Mベースであれば,GA−6OXETもベースクロック173MでPCIは43Mと耐えられるのでよいのだが。
 πは前述したように起動して計測したすべてのクロックで完走した。上記の表ではばらつきが見られるが,140M時を最高にこれ以上の起動ができたとしてもこの値を超えることはないであろう。この1分35秒は私の所有するPEN3−1.2Gのベースクロック160M起動時と同等である。

5 DATA

[π−1.2G@1.680G]


[π−1.2G@1.704G]



6 追伸

 やはり気になることがある。PL−iP3/Tを使用するとどうも重いソフトがさらに重く感じる。起動直後にもたつく。電源の不安定さに起因するものなのだろうか?何かクロックに追従していないような気がする。要するにタイムラグがあるように思う。
 また,4個のTualatin Celeronのすべてが,1.6G以上のクロックアップに成功したのだが,MALAY製とフィリピン製とではクロック耐性の差もとは異なり,逆に高コア電圧に対してはMALAY製の方が耐性がよいように思う。決してクロックがあがるという意味ではなく,コア電圧に耐えて起動できるという意味である。1.618Gが限界の3個目はPL−iP3/T使用でも同様の結果を示すが,今回の4個目は1.7G起動できるのにPL−iP3/Tでは同じコア電圧,(結線による1.875V−実際は1.675V〜1.725V)にしてもベースクロック115Mでも起動ができないことがある。相性の問題ではない。異常にコア電圧がかけられてもアバウトにMALAY製は追従するが,フィリピン製はCPU温度にシビアということなのか?しかし,一端起動すれば,実にπは軽く完走してしまう。以前のPEN3−Dステップとは大きな差も感じる。PEN3−Dステップはπには非常に弱かった。その点は今回のフィリピン製1.2Gは逆に強い。
 何はともあれ,個性の強いフィリピン製1.2Gセレロンである。まだ,まだ,その隠れた耐性が期待できそうだ。



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