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         Tualatin Celeron耐性実験報告第3弾

           固定コア電圧変更−ST6による再実験報告−2個目のCEL−1.2G
             2個目も1.2G@1.636G達成

1 INTEL−CPU−雑感

 Tualatin Celeron 1.2Gはその外見はPEN3と何ら変わりはない。裏のパターンも薄く配線の様子が分かるが実に細かな点まで一致している。さらに,コンデンサーの種類,付け方も同一である。違っているのはベースクロックは両方とも100Mを持っているから(Tualatinは133M),PEN3版は133MペースがありL2が512Kが用意されていることくらいであろうか。Tualatin PEN3−1.13Gと比較すると耐性は実によい。
 クロックアップ率は約1.37倍。PEN3−1.2Gは1.29倍,PEN3−1.13Gは1.33倍。いずれにせよ現行Tualatinは私が実験した範囲では約1.3倍ほどのマージンはあるといえよう。従って,1.2G*1.3の1.56Gは起動させることができるのではないかと思う。今後購入する目安にはなるかと思う。ただし,個々に環境,条件が異なるのでその通り行くとは限らないことはいうまでもない。
 さてDATAの上ではこの3個のCPUで言えば,L2を512KをもっているPEN3−1.13Gが最高であろう。その倍率から高クロックで動作可能だから当然といえばそれまでだが。パイも同クロック同ベースクロックではTualatin PEN3−1.13Gが早い。L2の影響であろう。
 ではTualatin Celeronではどうかというと,高クロック動作が可能な分ベースクロックが低くくても今までのCeleronとは一皮むけた値をたたき出してくれる。先の報告でも述べたと思うが,Cpumark99では100を超える値などCeleron1G,1.1Gでもできなかったが,Tualatin Celeronはいとも簡単に100以上を出す。この点ではPEN3と何ら変わりはない。ベース133Mが出ればPEN3の存在価値はなくなる。L2以外は。
 次に価格面のコストパフォーマンスで言うならば,このTualatin Celeronが一番である。1万円少しの価格でPEN3同等の性能を手に入れることができるのだから。ただしTualatin対応のマザーボードがあることが前提。また,最近の情報ではBXマザー特にSLOTマザーにセットできるTualatin用の下駄が発売されるという朗報がある。この1年間オーバークロックに欠かすことのできなかったEP−BX6SE0.31でTualatin CPUが使用できるかもしれないのだ。そのサイトを訪ねてみると,なつかしのBH6も動作確認できているようである。早く日本で発売されないか今から楽しみである。現行マザーボードでのAGP,PCI設定からすればパフォーマンスはいいのではないかと期待できる。後日このドータカードが手に入ればHP上にUPして報告したい。
 とにかくTualatin Celeron出現の波紋は大きかった。セレロン300がL2をのせずに出し不評をかい,300AとなってL2をPEN2の半分128Kでのせながらストレートで作動させたのには驚き,しかもそのオーバークロック耐性にも驚かされたのもつい数年前である。その後河童セレロンがA→B→Cとステッピングを上げ,耐性も良かった。その後の改革がTualatin Celeronである。当然期待も大きかった。しかも期待に違わない性能であった。今後まだまだCeleronは変遷を遂げていくことであろうが,PEN4との共存の中で一般のPCを担うCPUとなることは現在と同じであろう。どこまでクロックが上がっていくか楽しみである。

2 Tualatin Celeronのオーバークロックのその後

 みなさんご存じの「き○さん」のサイトで紹介された「コア電圧の設定」を参考に,CPU側でデフォルトコア電圧を強制的に変更してみることにした。基本的には改造は嫌いなのであるが,もうひとつのマザーボードABITのST6を何とかオーバークロックで使用したいので,今回は簡単な改造を試みることにした。
 INETLのデータシートの21ページを参考に,先に述べた「き○さん」の手法をとることにした。Ga○さんも成功されたと報告されていたことも刺激となり,まずはデータシートをダウンロードした。
 関係する分を下記に示した。

VID25mV VID3 VID2 VID1 VID0 VCC−CORE     備   考   
   1  1   1  0  0   1.475V CPUデフォルト電圧
   0  1  0  1  1   1.500V
   1     1  0  1  1   1.525V
   0  1  0  1  0   1.550V
   1  1  0  1  0   1.575V
   0  1  0  0  1   1.600V
   1  1  0  0   1   1.625V
   0  1  0  0  0   1.650V
   1  1  0  0  0   1.675V 今回設定コア電圧
   0  0  1  1  1   1.700V
   1  0  1  1  1   1.725V
   0  0  1  1  0   1.750V

 データシートでは,1.05V〜1.825Vまでの組み合わせが掲載されている。基本的にはグランドに落ちているピンとそうでないピンを繋ぐことにより,「1」から「0」に変更していくのが簡単である。上表のデフォルトから言えば,1.675Vに変更するには,VID2をグランドに落とせば,「1」が「0」となりデフォルトコア電圧を変えることができることとなる。ST6はコア電圧設定は最高1.575V設定なので,0.1VUPの幅の上昇である。デフォルトを1.675Vにすれば1.775Vまでは設定可能となる。1.475V−1.775Vまでの0.3VUPが可能である。実際には1.8Vまで可能であった。
 さっそく改造。INTELのデータシートの60ページにPIN配列が示されている。CPUを裏返して,四隅を観察し角が欠けている(ピンがない)部分が2カ所ある。それを左側にして,
                                
           赤のVID1とVID2を
          CPU裏側                   CPU裏右上拡大図       細いリード線で結ぶ
          
 ここで重要なことを言い忘れた。実はこの改造のためサイトを巡り実に安くcel1.2Gを手に入れたのだ。Q137A393で耐性は?というかこの改造が先で耐性は調べていない。ただ成功して起動したクロックが現在この原稿を書いているクロックで,1.577Gであることは間違いない。もちろんまだいける。
 このST6はBIOSで細かにチューニングできる。その点GA−6OEXTよりPCI等は安心できる。また設定クロックより多めに起動されるので,現在130Mにベースクロックを設定したが,実際には131.4M出ている。PCIは1/4設定が可能である。
 さて,手順であるが,まずVID1にリード線ひっかけこのピンを中心にリード線をほぼ均等な長さにし,リード線を絡ませる。リード線をしっかりVID1に絡ませたら,VID2に引っかけてぐるぐる絡める。絡めたら,残りを拡大図のAL,AK方向に少し強く引き,CPUの表に出す。表に出たリード線はテープ等で固定する。
 以上で完了。実に1,2分の作業である。ここで,ST6にCPUを装着したが,このマザーボードはすぐには認識せず,ピーポーピーポーとうるさく反応する。数回繰り返した後,すんなりと言うことを聞くようになり,先に述べたように,130Mにセットすると実に素直に起動し,この原稿を書くことができるようになった。
 改造によりデフォルト1.675Vととなり,最高BIOSで1.8Vまでコア電圧を設定できるようになった。ここからオーバークロック実験を開始しよう。先日報告したQ136AのCEL1.2Gは?改造していません。貴重な耐性を持っているので。2個目のCELに頑張ってもらおう。300Aのクロックアップ率2倍とまではもちろんいかないが,大いに期待を抱かせてくれるCPUであることは間違いない。

       

 2個目は1個目と比較して,若干高めのコア電圧が必要であったが,実験はじめの「1.6Gいくかな?」という不安は払拭してくれた。ここまで起動したが,PIは残念ながら通らなかった。1.6G付近の常用は可能と思う。実験後のこの原稿書きも1.6G空冷起動で行っている。ロットも確認せずに,アットランダムに選んだCPUであったが,この結果から見て,Tualatin Celeronは1.5G強,1.6G空冷起動を達成できるCPUと言えそうである。
 



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