Tualatin−family−DATA 第1弾
PEN3とCeleronの比較
DATA・PL−iP3/T使用BXマザーとの比較
1 はじめに
今年の7月にTualatinの実験を初めて行って半年になろうとしている。21世紀最初の2001年も師走である。昨年の今頃はセレ800−100Mベースが出始めていたように思う。ちまたにはセレ700が出ていた。オーバークロック実験はセレのもちろん66Mベースの667のSL4NZを,1.1Gで起動させるのに必死だったことを覚えている。1.1G起動でCpumark99は64であった。
この1年間のCPUの開発競争は熾烈であった。今まさに2.2G起動やそれ以上の報告も相次いでいる。そんな中セレロンは100Mベースとなり,さらにTualatinコアとなって私たちの目の前に現れた。しかも,L2−256といううれしい仕様で。この1.2Gを現在3個所有している。フィリピン製の7134Bの耐性の良さが報告され,私も心が動いたが現在のところ忘年会も我慢してPCパーツに資金を投じ,今はじり貧であって購入できないでいる。そこで,以前報告した2個目のセレ1.2G−電源故障でCPUFANが回らずにいたのを知らずに,静かなFANだと思いこんでいて壊した!−の復活を願うことにした。
2 壊れた1.2Gの復活
例のゲタである。PL−iP3/T。裏のチップの結線を変えて1.875V起動を3個目で行っていた。そのCPUを2個目と差し替えた。GA−6OXETでは定格クロックでも動かなかった。PL−iP3/Tで果たして動くか。「動いた!」。実に不思議で何ともいえないのだが,1.2Gでとりあえず動いてくれた。本当にうれしかった。
動いたということは,「クロックアップだ!」早速ベースクロックを上げていく。実はこのCPU1.6G起動を軽くこなしていた優れものであった。過去は。ベース105,108,109,と上げていき,「よし,ここまでくれば完全復活,133Mにしよう!」とやめておけばよいのに一気にベースクロックを上げた。保護エラー。以前は元気よく起動していた1.6Gに届かない。では,110Mにセット。これまた保護エラー。109M止まりだった。とりあえず,1.3Gはいくようだ。PIも完走できるので,しばらく様子を見ることにした。今,この原稿はこの2個目の1.2Gで動かしている。1.3Gで。さらなる復活を願いつつ。といっても,壊れていることは事実なのだが。使えるだけ使おうという気もあるのだ。もったいないから。
以上のような復活をしているときに,PEN3とのDATA比較をすることを思い出した。このセレ,Cpumark99は現在の起動クロックで109である。昨年の今頃のSL4NZの1.1G−64とは大きく異なる。比較をするにもマザーボードも使用したHDDも異なる。そこで,Cpumark99の値をベースに比較することにした。比較したCpumark99は「127」である。この値になった最初のクロックでのDATA比較とした。現在所有のTualatin−CPU3種類を比較することにした。EP−BX6SE0.31に付け替えてゲタを使用しての結果は後日報告することにして,現在記録しているDATAを基に公開した。
3 Tualatin−family−DATA比較
| CPU |
定格仕様 |
マザーボード |
ベースクロック |
起動クロック |
Cpumark99 |
PI104万桁 |
| SL5PU |
1.13G |
GA−6OXET |
163M*8.5 |
1396.99M |
127 |
1分26秒 |
| SL5GN |
1.2G |
GA−6OXET |
160M*9 |
1438.97M |
↑ |
1分30秒 |
| SL5Y5 |
1.2G |
GA−6OXET |
126M*12 |
1512.95M |
↑ |
1分44秒 |
| SL5Y5 |
1.2G |
EP−BX6SE0.31+PL−iP3/T |
130M*12 |
1560.67M |
↑ |
1分44秒 |
やはり,PEN3−SのDATAはよい。一方PL−iP3/Tを使用したBXマザーでのDATAもよい結果となっている。PEN3同等とはいかないまでも,昨年までとはお呼びもつかない急接近である。BXマザーでTualatinが使えるメリットは大いにあると言えよう。あくまでも私の家での環境の結果であり,普遍的にすべてが上記の結果となることはない。ひとつのDATAとして提供したい。ただし,PL−iP3/Tでのコア電圧は結線設定は1.875Vであるが,おそらく1.675V位であろう。他のCPUのコア電圧はほぼ1.6Vの結果である。
もうひとつ気になる結果を報告したい。私の環境のみであればよいのだが,どうもCPUを変えても次のような症状がPL−iP3/T使用時に起きるのだが。
ハード的な問題かもしれないが,PL−iP3/Tを導入してコア電圧の問題ではなく,どうも一太郎等の重いソフトの起動とその安定に時間がかかるのである。一太郎が起動して安定するまでどうしてもタイムラグがある。それを乗り越えれば通常通り快適に利用できる。不思議な現象である。みなさんの中にこのような現象はないでしょうか?この点を除けば,現在稼働している例の3個目の1.2Gも晴れて常用可能となるのですが。
次に対起動クロックではなく対ベースクロックから見てどうだろうか?当然ベースクロック163MのPEN3は上記の表でも明らかなように,最高のDATAを示す。一方,セレ1.2Gはどうか?PIのDATAから見ると,河童PEN3のSL4MFやSL52R,SL5FQ等の1.2Gと同等位である。ベースクロック160Mと同等のPEN3といってよいかもしれない。ただひところと違うのは,起動クロックが体感をおもわせるような1.5G以上という,非常にアピール度が高くしかもCpumark99が比例してよい結果を出していることであろう。
今後,1月には1.0A,1.1AとTualatin Celeronが出現する。ベースクロックが高く設定できる分よりPEN3に近づけることが期待できよう。一昨年のSL45Y−700Eと同様にベースクロック150M*10で起動でき,1.5Gで1.0Aが常用できると嬉しい。コアのできによっては,160M*10の1.6G起動ともなれば最高である。今からその販売が楽しみである。
4 BXでTualatin
BXマザーは過去のマザーボードの中でその延命と安定度の高さでは秀逸品である。インテルの河童発売当初の失敗からさらに延命がはかられた経緯がある。その歴史的なマザーボードがさらに延命を図ることができるようになった。クロックアップができるという以前にその延命が何より嬉しかった。1年半以上活躍している私のEP−BX6SE0.31はもとよりBH6等有名な過去のものとされているマザーボードもこのゲタによってまた復活できた。復活伝説の復活である。しかも古いマザーボードで115〜133M近くはPCIも最高で下手に細工がしてなく素直に反応する。レスポンスは当然よい。ふつうのアプリや通信関係出使用する分には必要十分すぎるほどである。またメモリーの耐性もあまり気にせず最高設定で使用できるメリットもある。そのいみでは1.2Gセレロンとこのゲタの相性は最高なのかもしれない。
耐性のよいメモリーを持っており,かつ耐性のよいAGPを持っていれば次なるTualatin Celeronの出現は待ち遠しい。2002年の幕開けも私たちにとっては大いに期待させるものがある。